コラム「先代の治療論」

ツボ健康法

東洋医学では、人体の構造を五臓六腑を中心に考えています。
それぞれの器官の働きが正常か、陰陽のバランスはとれているかを診ます。

機能が低下している、陰陽のバランスが崩れているといったことが見えれば、今現在病気であるのか、それとも、まもなく病気になる状態であるのかがわかります。

人間の生命のエネルギーが循環する道が「経絡(けいらく)」です。
経絡は12あります。肺臓をめぐる肺経から始まり、最後の流れとなる肝経にゆき、再び肺経に戻り…… というように全体が一つの流れにつながって循環をくりかえしています。

頭の先から足の爪先まで、体の活動は支えられているのです。

経絡の要所が「経穴(けいけつ)」です。
これがおなじみの言葉でツボにあたります。古代中国の医学者は、あらゆる体験や事例を収集し、ツボは内臓と深い関係があることをつきとめたのです。

たとえば、ある臓腑に異常がある場合、関係するツボの部分に痛みが起きたり、硬くなっていたり、冷えたりしているわけです。逆にツボを刺激してほぐしたり、温めたりすることで、臓器のはたらきを正常に戻すこともできるのです。

下記のページ(リンク)から重要なツボをご紹介します。 そして、病を未然に防いでいただければと思います。

臑兪 (じゅゆ)

肩貞 (けんてい)

肩井 (けんせい)

巨骨 (ここつ)

肩中兪 (けんちゅうゆ)

風門 (ふうもん)

肺兪 (はいゆ)

厥陰兪 (けついんゆ)

心兪 (しんゆ)