コラム「先代の治療論」

外反母趾の予防法

年配の女性に最も多く見られる外反母趾(がいはんぼし)は、別名バニオン、母趾滑液包腫(ぼしかつえきほうしゅ)ともいわれています。その原因としてはいろいろあるようです。足底の横アーチに弾力が乏しくなり、回復する力がなくなってきます。
長い間、立った姿勢でいる人や足の親指に力を傾ける傾向の人などは、アーチの機能が低下して平低下することにより、母趾(親指)が外側(第二 指の方向)に、第二足指が内側の方向 (拇指の方向) にと、相反する作用が起きます。結果、二つの指の間が亜脱臼状態になってしまうのです。すると、ひどい痛みが出てきます。ひどい症状になると、ときには親指が人さし指の上に重なってしまうこともあります。

治療としては、親指をテープで固定することにより、痛みをやわらげる方法があります。
しかし、それだけではあまり期待に添えるような効果がないのです。
なぜなら根本の原因は、骨を動かす筋肉にあり、足内筋のアンバランスが内転筋を過敏に引っぱっているために短縮してしまうせいなのです。
筋肉の過度の硬直に問題があるわけですから、疼痛および滑液包の炎症を解消する方法は手術ということになります。 その際は外科医に相談されるとよいと思います。

そうなってしまう前にできること
まず、自分の立つ姿勢についてよく観察してみてください。
外反母趾になりやすい人は、親指の側に力が入りすぎているのです。靴底を見ると、たいてい靴の親指側のほうがよりすり減っ ているはずです。
ほんの1分でもけっこうですから、意識して小指がある外側に体重をかけて立ったり歩いたりするといいでしょう。そして、手術は困るということであれば、毎日、仰向けになって足首を徹底的に振るか、ミラクル体操(健笑苑オリジナル体操)を行なって骨盤 (殿筋)を締めることです。

それは面倒だという方は、親指側に絆創膏かガムテープを貼り、極力、小指側に力が傾くようにすると、疼痛の軽減に役立ちます。